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サン=サーンス没後100年 オペラ『サムソンとデリラ』を新春に上演

待望の東京二期会コンチェルタンテ・シリーズ第3弾が来年1月、
Bunkamura オーチャードホールにて開催されます。

 新型コロナウイルス感染症の拡大防止のため、今年4月から延期していた東京二期会コンチェルタンテ・シリーズ『サムソンとデリラ』が、来年1月5日(火)・6日(水)に上演されます。2021年は奇しくも作曲家サン=サーンスの没後100年に当たるメモリアル・イヤー。新年を彩る公演に期待が高まります。

 指揮は、フランス音楽界の新しい旗手、ジェレミー・ローレル。ウィーン国立歌劇場、バイエルン州立歌劇場、ザルツブルク音楽祭、グラインドボーン音楽祭などですでに多くのオペラを指揮していますが、日本でオペラを指揮するのは初めて。

 才能溢れる指揮者ジェレミー・ローレルと東京フィルハーモニー交響楽団、そしてデリラ役に板波利加(5日)・池田香織(6日)、サムソン役に樋口達哉(5日)・福井敬(6日)をはじめとする東京二期会屈指の歌手陣による新しい『サムソンとデリラ』にご期待ください。

壮大なスケールの映像とともに魅せる
「東京二期会コンチェルタンテ・シリーズ」

これまで東京二期会オペラ劇場のレパートリーになかった作品を、臨場感あふれる映像や照明とともに上演するセミ・ステージ形式の新オペラ・シリーズ。映像で作品への理解を深めると同時に、音楽に焦点を絞った舞台となるので、楽曲の持つ魅力をより体感することができます。第1回は2018年3月、ベッリーニの『ノルマ』、第2回は2019年4月、マスネの『エロディアード』を上演し、新しいオペラの表現方法として、高い評価を得ています。

東京二期会コンチェルタンテ・シリーズ
『エロディアード』より。
© 堀衛

ジェレミー・ローレル Jérémie Rhorer
1973年、パリ生まれ。モーツァルトから現代作品まで、幅広く指揮し、この世代で最も才能豊かな指揮者のひとりとして呼び声が高い。
© Caroline Doutre

パリ・シャンゼリゼ劇場にてジェレミー・ローレル指揮で上演された『セビリャの理髪師』より。演出は、東京二期会で7月に予定されている『ファルスタッフ』の演出を務めるロラン・ペリー。
©︎Vincent Pontet

東京二期会コンチェルタンテ・シリーズ
サン=サーンス 『サムソンとデリラ』

オペラ全3幕 日本語字幕付原語(フランス語)上演 セミ・ステージ形式による上演
Bunkamura オーチャードホール 2021年1月5日(火)19:00、6日(水)19:00
指揮:ジェレミー・ローレル 合唱:二期会合唱団 管弦楽:東京フィルハーモニー交響楽団