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オペラを楽しむ

世界を駆け巡り、日本で凱旋公演宮本亞門『蝶々夫人』、再び

2019年の秋、世界に先がけて東京でワールドプレミエを迎え、2022年、ザクセン州立歌劇場(ゼンパーオーパー・ドレスデン)、そして今年サンフランシスコ歌劇場で上演。大成功を収めてきたプロダクション、『蝶々夫人』が2024年7月日本に凱旋、再び上演されます

世界で高い評価を受ける宮本亞門氏の演出であるほか、世界的デザイナー、故・髙田賢三氏が衣裳デザインを担当、惜しくも遺作となった本プロダクション。

今回は、現在シュトゥットガルト・フィルハーモニー管弦楽団首席指揮者、ナポリ、サン・カルロ劇場音楽監督を務めるダン・エッティンガーが東京二期会初登場。メトロポリタン歌劇場、ウィーン国立歌劇場など数々の名門歌劇場で指揮し、日本にもファンの多い氏が、桂冠指揮者を務める東京フィルハーモニー交響楽団を率いて、宮本亞門氏と初タッグとなります。

世界を駆け巡り、さらなる円熟味を増した『蝶々夫人』に期待が膨らみます。

〈ワールドプレミエ〉
2019年10月 東京文化会館
指揮:アンドレア・バッティストーニ

2019年東京公演より。
© 三枝近志

〈ヨーロッパプレミエ〉
2022年4月
ゼンパーオーパー・ドレスデン
指揮:オメール・メイア・ヴェルバー
蝶々夫人:クリスティーネ・オポライス

※2020年4月予定が、新型コロナウイルス 感染拡大により延期

2022年ドレスデン公演。
© Semperoper Dresden / Ludwig Olah

〈北米プレミエ〉
2023年6月
サンフランシスコ歌劇場
指揮:キム・ウンソン(同音楽監督)

 

東京二期会オペラ劇場
ゼンパーオーパー・ドレスデン、デンマーク王立歌劇場、サンフランシスコ歌劇場との共同制作
プッチーニ『蝶々夫人』

オペラ全3幕 日本語字幕付原語(イタリア語)上演
指揮:ダン・エッティンガー 演出:宮本亞門
合唱:二期会合唱団
管弦楽:東京フィルハーモニー交響楽団

東京文化会館 大ホール 2024年7月 18日(木)18:30、19日(金)14:00
20日(土)14:00、21日(日)14:00
    

衣裳デザインを担当した賢三氏ゆかりの姫路でも上演

中ホール 大ホール 美しい近代的なホール「アクリエひめじ」の大ホールと中ホールの緞帳をデザインしたのは、この地で生まれ育った髙田賢三氏。大ホールの緞帳「Sunrise」は朝陽が姫路城と大地を照らす情景を。中ホールの「Sunset」は夕景に浮かぶ姫路城が、芍薬の花のモチーフとともにデザインされています。

『蝶々夫人』の衣裳は、長きにわたり、モードの世界に君臨した世界的デザイナー、故・髙田賢三氏によるもの。オペラの衣裳を手掛けるのが2度目となった本プロダクションでは、「蝶々さんの衣裳は、芸妓の美しく多彩なきものの中で、純白で純粋な心を持つ彼女の、清らかで可愛らしくそして美しい姿を表現」したのだとか。

今回、賢三氏が生まれ育った故郷、兵庫県姫路市でも公演が決定しました。会場である姫路市文化コンベンションセンター、通称「アクリエひめじ」は、2010席の大ホール、693席の中ホール、164席の小ホール、約4000㎡の展示場と10室の大・中・小会議室を備える複合施設。最寄り駅のJR姫路駅と屋根付きの連絡通路で接続し、徒歩約10分でアクセス可能です。こちらの大、中ホールでは劇場の顔ともいうべき緞帳を賢三氏がデザイン。賢三氏ゆかりの姫路で、生前の氏を偲びその美しい衣裳を楽しみつつ、鑑賞してみてはいかがでしょうか?

東京二期会オペラ プッチーニ『蝶々夫人』

オペラ全3幕 日本語字幕付原語(イタリア語)上演
指揮:ダン・エッティンガー
演出:宮本亞門  衣裳:髙田賢三

主な出演

蝶々夫人:大村博美  スズキ:花房英里子
ピンカートン:城宏憲 シャープレス:今井俊輔
合唱:二期会合唱団
管弦楽:東京フィルハーモニー交響楽団

アクリエひめじ 大ホール 2024年7月 27日(土)
所在地:兵庫県姫路市神屋町143-2
Tel:079-263-8082
アクリエひめじ ウェブサイト