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オペラを楽しむ

オペラ『タンホイザー』を演出する鬼才キース・ウォーナーの世界 大胆かつ、斬新な今を代表する演出家来年2月に上演の『タンホイザー』。演出は、キース・ウォーナーが担当。現代最高峰と呼び声高い演出家をこれまでの作品とともにご紹介します。

イギリス出身の、現代を代表する演出家のひとり、キース・ウォーナーは、欧米の主要歌劇場で数多くの演出を手掛け、バイロイト、サヴォンリンナ、ブレゲンツなど、名だたる音楽祭にも招かれています。

とくにフランクフルト歌劇場とはつながりが深く、『ヴェニスに死す』『ヘンゼルとグレーテル』『チェネレントラ』『リア』『テンペスト』『ファルスタッフ』『大聖堂の殺人』を手掛けています。また、アン・デア・ウィーン劇場への登場も多く、ブロッホ『マクベス』、『ドン・ジョヴァンニ』『騎士オルランド』『カーチャ・カヴァノヴァ』『ルクレツィア・ボルジア』『画家マティス』『三文オペラ』『エジプトのジューリオ・チェーザレ』などを演出。

ロイヤル・オペラ・ハウスでの『ヴォツェック』は2003年オリヴィエ賞最優秀プロダクションに選出。18年にはグラインドボーン音楽祭にも登場しています。

22/23シーズンも、ウィーン国立歌劇場『ニュルンベルクのマイスタージンガー』、サンタ・フェ・オペラ『トスカ』をはじめ多くの舞台を演出しました。
 この2月が満を持しての来日となります。
とかく見逃しがちなシーンにスポットを当てた新味ある演出に注目です。

キース・ウォーナー演出で大好評を博した2021年東京二期会オペラ劇場『タンホイザー』より。
©︎ Lasp Inc.

大胆な演出で知られるキース・ウォーナーの真骨頂ともいうべき、ワーグナーの作品。1999年バイロイト音楽祭『ローエングリン』より。©rauh

東京二期会オペラ劇場
ワーグナー『タンホイザー』

オペラ全3幕 日本語字幕付原語(ドイツ語)上演
指揮:アクセル・コーバー 演出:キース・ウォーナー
合唱:二期会合唱団
管弦楽:読売日本交響楽団
東京文化会館 大ホール

2024年 2月28日(水)17:00、29日(木)14:00
3月2日(土)14:00、3日(日)14:00