東京芸術大学大学院(修士課程)作曲科を首席で卒業し、卒業作品のオペラ『黄金の国』は芸大図書館に購入される。作曲を故池内友次郎・宍戸睦郎に、ピアノを石澤秀子に師事。
東京のほとんどすべてのオペラ団体と関係を持ち、練習指導者として50作以上の上演にかかわる。また、東京芸術大学には1981年よりソルフェージュ科に勤務し、若手歌手の基礎を固める等、後進の指導にも携わっている。
特に高い評価を受ける自作品には『黄金の国(原作：遠藤周作)』、『火の鳥(原作：手塚治虫)』、『黒蜥蜴(原作：三島由紀夫)』などがあり、オリジナル楽譜出版は100点を、ＣＤは20点を超える。
また、作曲のみならず、ピアニスト・指揮者としての活動も40年を超え、近年はコンサートやイベントのプロデュースも数多くこなしている。その他、テレビ朝日『題名のない音楽会』では出演のみならず、アドバイザーとしても携わるなど、音楽の深い知識に裏打ちされたタレント性に益々磨きがかかり、マルチな活躍は留まるところを知らない。
二期会オペラ講座ではこれまで都合37回講師を務め、常に参加者からの絶賛を得ている。

神奈川県出身。国立音楽大学卒業、同大学院修了。文化庁オペラ研修所修了。第19回イタリア声楽コンコルソ優勝・シエナ大賞。
89年二期会『椿姫』ヴィオレッタで彗星のごとくデビュー。以後充実した歌唱力と演技で数多くの舞台に出演。通算175公演にわたる劇団四季「オペラ座の怪人」カルロッタ役や「マイ・フェア・レディ」イライザ役などに出演しオペラ歌手の枠を越えた才能を発揮。97年プラハの春音楽祭にリサイタルと「第九」ソリストとして招聘され〈クリスタル・ヴォイス〉と称された。
オペラ出演では他に二期会・新国立劇場『忠臣蔵』、兵庫県立芸術文化センター『メリー・ウィドウ』ハンナ、13年二期会『こうもり』ロザリンデ、三枝成彰作曲『忠臣蔵外伝』など。抜群の歌唱力と豊かな表現力は"オペラ女優"と評される一方で、近年ではスペイン歌曲やサルスエラの研究発表にも力を注いでいる。15年二期会『ウィーン気質』伯爵夫人に出演予定。二期会会員

北海道出身。同志社大学および大阪音楽大学卒業、文化庁オペラ研修所修了。
在学中に堺シティオペラ『魔笛』タミーノに抜擢され、テオ・アダムら世界的歌手と共演しデビュー。この成功によりドイツ・ケムニッツ市立歌劇場に招聘され、同役で出演。
二期会公演では『ファルスタッフ』、『ニュルンベルクのマイスタージンガー』ダーフィット、『コジ・ファン・トゥッテ』フェランド、若杉弘指揮『ダナエの愛』(演奏会形式、日本初演)や、『魔笛』タミーノに出演。特にタミーノでは07、10年に実相寺演出で二度出演している。他に二期会・新国立劇場『リゴレット』『忠臣蔵』『鳴神』、新国立劇場『トゥーランドット』『ばらの騎士』、びわ湖ホール『スティッフェーリオ』、兵庫県立芸術文化センター『こうもり』アルフレードなど数多く出演している。また「いつも微笑みを～オペレッタ名曲集」をカメラータ・トウキョウよりリリース。
近年では、13年二期会『こうもり』、日生劇場・飯守泰次郎指揮『フィデリオ』、14年二期会『チャールダーシュの女王』等に出演、好評を博す。15年二期会『ウィーン気質』ツェドラウ伯爵に出演予定。二期会会員

北海道出身。東京芸術大学大学院修了。文化庁オペラ研修所修了。81年伊・ボローニャ楽院留学。98年文化庁在外特別派遣として澳・ザルツブルグにて研修。
86年『フィガロの結婚』伯爵で二期会デビュー。その後『メリー・ウィドー』ダニロでオペレッタデビュー。03年二期会50周年『薔薇の騎士(G・クレーマー演出)』ファーニナル伯爵、05年『メリー・ウィドー(山田和也演出)』ツェータ公使、06年『女はみなこうしたもの(宮本亜門演出、06年文化庁芸術大賞受賞)』アルフォンゾ、12年びわ湖・神奈川『タンホイザー』ビテロルフ等に出演。コンサートではブラームス「レクイエム」、「メサイア」等のバリトン・ソロを務める。演奏活動の傍ら作曲をし、音楽教科書等に合唱曲や歌曲等を書いている。
11年自作歌曲集「桔梗むらさき」を出版。13年音楽集団「歌工房ボン・ヴォヤージュ」を立上げ、新作音楽劇を発表し続けている。7月『魔笛(宮本亜門演出)』弁者にて出演予定。二期会会員