TOKYO niki kai OPERA FOUNDATION NEW STYLE OPERA MAGAZINE

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オペラを楽しむ

二期会オペラ講座のご案内

新々ブルーアイランド音楽事典
『大作曲家による究極のオペラ縦断シリーズ』(14)(通算第33回)
愛は国家と共に ~これまで最も模範的なオペラを集めて~
【日時】
2012年10月18日(木) 19:00開演 (開場18:30)
【会場】

渋谷区文化総合センター大和田 さくらホール
※会場には駐車場はございません。ご来場には公共交通機関をご利用ください。


【参加費】
二期会オペラ愛好会会員ご本人 ¥3,500-   一般 ¥4,000-

(チケット申し込み時に愛好会同時入会可)


【お申し込み・お問合せ】《4月2日(月)チケット発売開始》

二期会チケットセンター TEL:03-3796-1831 FAX:03-3796-4710
主催:公益財団法人東京二期会



お話とピアノ:青島広志
賛助出演:田崎尚美(ソプラノ)、松村英行(テノール)、今井俊輔(バリトン)

演奏予定曲: 『アンドレア・シェニエ』『シモン・ボッカネグラ』『ドン・カルロ』『アッティラ』       
『ギヨーム(ウイリアム)・テル』『アイーダ』  ほか(正式な曲目は当日発表となります。)

古今より祖国への愛に対する個人の心情との葛藤はオペラの大きなモチーフでございます。また現代に最も上演されるオペラが生まれた時代は近代国家が成立・発展した時期と重なります。
今回のオペラ講座では作曲家が国への愛にいかに強いメッセージを込めたかを検証します。賛助出演には実力ある二期会歌手で、現在のオペラ界を担っている3名の現役オペラ歌手。高い芸術性と共に超難曲も皆様に披露いたします。
講師はマルチな活躍がますます盛んな青島広志が相努めます。知的好奇心を満足させるオペラ講座。オペラが126倍楽しめるここと請け合いです。どうぞお早めにチケットをお求めください。


お話とピアノ:青島広志(あおしま ひろし)

青島 広志

東京芸術大学大学院(修士課程)作曲科を首席で卒業し、卒業作品のオペラ『黄金の国』は芸大図書館に購入される。作曲を故池内友次郎・宍戸睦郎に、ピアノを石澤秀子に師事。東京のほとんどすべてのオペラ団体と関係を持ち、練習指導者として50作以上の上演にかかわる。
自らも作曲のみならず『ジョニーは演奏する』(クシェネク・日本初演)、『女はすてき』(石井歓・初演)、『天国と地獄』(91年東京都芸術祭主催公演)などを指揮、最近では神奈川フィル、群響、日生劇場等の音楽啓蒙プログラムの指揮と構成を担当し高い評価を得ている。また演出でもテレビ朝日「題名のない音楽会」ではアドバイサーで携わり、また出演する。音楽の深い知識に裏打ちされたタレント性に益々磨きがかかる。これまで二期会オペラ講座では都合32回講師を務め常に参加者からの絶賛を得ている。


ソプラノ:田崎尚美(たさき なおみ)

田崎尚美

福島県会津若松市出身。東京芸術大学音楽学部声楽科卒業。卒業時にアカンサス音楽賞及び同声会賞を受賞。同大学院修士課程オペラ科修了。二期会オペラ研修所第53期マスタークラス修了。修了時に優秀賞を受賞。
第55回全日本学生音楽コンクール(高校の部)東京大会第2位。第8回藤沢オペラコンクール奨励賞。同声会主催「同声会新人演奏会」に出演。東京芸術大学オーケストラ定期「新生紹介演奏会」にて芸大フィルと共演。二期会オペラ研修所コンサート/新進声楽家の夕べでは最高難易度のオペラアリアで聴衆の喝采を得た。
オペラでは芸大定期ヴェルディ『ファルスタッフ』アリーチェ、芸大オペラin君津にてプッチーニ『ラ・ボエーム』ミミ、丸の内にて『蝶々夫人』(ハイライト)タイトルロールに出演。秦野音楽祭にて『アイーダ』(第2幕)タイトルロールを日フィルと共演。また二期会などのオペラ公演にカヴァーキャストとして積極的に関る。2011年3月二期会オペラ講座に出演し好評を博す。
技巧と強い声を併せ持つ稀有な声質で、将来を嘱望され、2012年9月二期会創立60周年記念公演『パルジファル』クンドリに抜擢される。二期会会員


テノール: 松村英行(まつむら ひでゆき)

松村英行

埼玉県出身。東京芸術大学声楽科卒業、同大学院オペラ科修了。約3年間ミラノに留学し発声法を中心に学ぶ。第41回日伊声楽コンコルソ入選。
『ドン・ジョヴァンニ』タイトルロールでオペラデビュー。出演作に、宮本亜門演出『コジ・ファン・トゥッテ』グリエルモ、新国立劇場『ドン・カルロ』、東京オペラ・プロデュース『蝶々夫人』シャープレス、『ヴァンパイア』ダーフェナウト卿(日本初演)、『美しいパースの娘』ロスシー公爵(日本初演)や『フィガロの結婚』伯爵など。東京オペラ・シンガーズのメンバーとして、サイトウ・キネン・フェスティバル、びわ湖ホール、東京オペラの森公演で小澤征爾、サイモン・ラトル、リッカルド・ムーティなど著名指揮者と共演。
2006年よりバリトンからテノールに転向。日本人では珍しいドラマティックなテノールとして期待が寄せられている。2010年二期会『オテロ』ロデリーゴ並びにオテロカヴァーで公演の成功に大きく寄与した。今年2月二期会『ナブッコ』イズマエーレに出演し喝采を浴びた。二期会会員


バリトン: 今井俊輔(いまい しゅんすけ)

今井俊輔

東京芸術大学声楽科首席卒業。同大学院修了。
第19回松田トシ賞、アカンサス賞、同声会賞を受賞。同声会新人演奏会、読売新人演奏会出演。また、卒業時の成績により皇居内の桃華楽堂にて御前演奏を行う。
日伊声楽コンコルソ第二位受賞、記念演奏会出演(指揮:現田茂夫、サントリーホール)。近年の出演オペラ作品として『マクベス』タイトルロール(指揮:菊池彦典)、『カルメン』エスカミーリォ(指揮:宮松重紀)、『外套』ミケーレ(指揮:草川正憲)、その他出演オペラレパートリーとして『ジャンニ・スキッキ』タイトルロール、『イル・トロヴァトーレ』ルーナ伯爵、『カヴァッレリア・ルスティカーナ』アルフィオ、『道化師』トニオ、『アドリアーナ・ルクヴルール』ミショネ、『ラ・ボエーム』マルチェッロ他など15役以上の主役、プリモバリトン役を演じてきている。近代オペラ作品ではルーマニア、ヤシ国立歌劇場にて『ブッダ』火の修行僧役などがある。また「メサイ」「第九」などのソリストを務める。
BS日テレ『BS日本こころの歌』のフォレスタメンバーとして日本の戦中~近代にかけて歌い継いでいる。二期会会員