TOKYO niki kai OPERA FOUNDATION NEW STYLE OPERA MAGAZINE

2011年04月11日

理事長メッセージ 〜東日本大震災によせて




3月11日に発生しました東日本大震災により、多くの尊い命が失われたことに深い哀悼の意を捧げますとともにご遺族の皆様に対し深くお悔やみを申し上げます。また被災された皆様やご家族の方々に、心よりお見舞いを申し上げます。

この度の大震災では、被災された方々はもちろん、報道などによりその惨状を知らされた人の心にも大きな傷跡を残し、まるで日本中の人々の心の輝きを一瞬にして奪いさってしまったように感じます。得もいえぬ不安と未来への不確かな展望、虞れにも近い閉塞感が今なお多くの人の心に深く重い陰を落としています。
しかし直面する様々な危機を乗り越え、次世代の若人のためにも、力強い活力と希望が溢れた日本を復興再建してゆかなければなりません。

多くの人の心から何かが抜け落ちてしまったかのような今、声楽に生きる我々ができることは、やはり「歌うこと、歌い続けること」だと考えています。
人の声には、心に語りかけ、魂に感動を与える力が宿っています。
時には慰め、時には復興への勇気と活力が湧き出てくるような、人々の心を動かす歌の力をひろめてゆく、それこそが我々声楽家が今すべき社会的使命ではなかろうかと思います。

時の流れが如何に日本を翻弄しようとも、人の心から湧き出る輝きをもって立ち向かえば、必ずや笑顔が溢れる未来を再び手にできるものと確信しています。
我々二期会は、音楽文化の普及に寄与する声楽家の集まりとして60年の時を日本と共に刻んで参りました。我々は日本が直面している危機的状況において、まさに声の力をもってして人の心に働きかけ、確かな未来への一歩を助く存在になりたいと考えています。


公益財団法人 東京二期会  
理事長 高 丈 二  





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