平成15年度文化庁芸術団体重点支援事業 日生劇場 開場40周年記念特別公演 NISSAY OPERA 2003 東京二期会オペラ劇場 |
主催:日生劇場[(財)ニッセイ文化振興財団] 財団法人二期会オペラ振興会 東京フィルハーモニー交響楽団 協賛:日本生命保険相互会社 |
オペラ全3幕完成版 フリードリヒ・ツェルハ補筆
字幕付き原語(ドイツ語)上演 原作:フランク・ヴェーデキント 作曲:アルバン・ベルク |
作曲者ベルクが完成を待たずに世を去ったため、『ルル』には未完の2幕版とツェルハ補筆による全3幕完成版(79年にパリで初演)があります。音楽的にも演劇的にも高度な作品であるが故に、日本では70年のベルリン・ドイツ・オペラ来日公演による2幕版の日本初演以降、全3幕完成版の上演は行われておりませんでした。
本公演は日生劇場の開場40周年記念特別公演として総力をあげ、全3幕完成版が日本初演されました。新聞社を持ち、市民社会の成功者であるシェーン博士によって拾われ育てられたルルは、男たちにとっての「宿命の女」となる。すなわち引き合わせられる男たちは、ルルのため次々と破滅にいたる。ルルから離れることのできない自分の弱さに絶望し、銃をもってルルに自死を迫るシェーンも、逆にその銃によって命を落とし、ルルは官憲に捕えられる。彼女に愛情を抱く伯爵令嬢ゲシュヴィッツの献身的な働きによって脱獄し、博士の息子アルヴァとともにパリ、ロンドンへと逃げるが、もはや没落への道を歩む。一度は売春を拒否したルルも、他に生活の術はない。彼女が街に立ち、ロンドンの殺人鬼〈切り裂きジャック〉がその客となる。 |
会場: | 日生劇場 | |
公演日: | 2003年11月 | 22日(土)18:00 |
23日(日)14:00 | ||
24日(月・振)14:00 |
指揮 | :沼尻竜典 |
演出 | :佐藤 信 |
装置・衣裳 | :レギーナ・エッシェンベルグ |
照明 | :齋藤茂男 |
音響 | :実吉英一 |
舞台監督 | :中村眞理 |
公演監督 | :多田羅迪夫 |
配役 | 11月22・24日 | 11月23日 | ||
ルル | 天羽明惠 | 飯田実千代 | ||
ゲシュヴィッツ伯爵令嬢 | 小山由美 | 西川裕子 | ||
アルヴァ | 福井 敬 | 藤川泰彰 | ||
劇場の衣裳係・ギムナジウムの学生・ボーイ | 林 美智子 | 加納悦子 | ||
医事顧問・銀行家・教授 | 勝部 太 | 米谷毅彦 | ||
画家・黒人 | 吉田浩之 | 経種廉彦 | ||
シェーン博士・切り裂きジャック | 大島幾雄 | 黒田 博 | ||
シゴルヒ | 工藤 博 | 高橋啓三 | ||
猛獣使い・力業師 | 池田直樹 | 志村文彦 | ||
公爵・従僕・売春婦斡旋業者 | 近藤政伸 | 吉田伸昭 | ||
劇場支配人 | 筒井修平 | 峰 茂樹 | ||
15歳の少女 | 柴田恵理子 | 外山 愛 | ||
少女の母 | 秋山雪美 | 与田朝子 | ||
女流工芸家 | 堪山貴子 | 池田香織 | ||
新聞記者 | 佐野正一 | 成田博之 | ||
召使 | 大久保光哉 | 安藤常光 |