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オペラを楽しむ

『サロメ』を終えて・・・

2011年2月22・23・25・26日の4日間、
ペーター・コンヴィチュニー演出による『サロメ』が、東京文化会館にて上演されました。
コンヴィチュニーはこれまでに、モーツァルト『皇帝ティトの慈悲』(2006年)、
チャイコフスキー『エフゲニー・オネーギン』(2008年)を手掛け、いずれも大きな話題を呼びました。
さて、公演前からさまざまな反響があった今回の『サロメ』。
皆様はどのようにお感じになったでしょうか。
アンケートにお答えいただいた声の一部をご紹介させていただきます。



2011年2月二期会公演『サロメ』テーブルを倒す
ヘロディアス(左 板波利加)とヘロデ(中 高橋淳)、ヨカナーン(右 大沼徹) 撮影: 三枝近志

  • コンヴィチュニーさんが解説された通り、ラスト15分のサロメの歌詞と音楽がとても新鮮に感じました。生きたヨカナーンを前にして歌うことによって、希望を表すことに成功したと思いました。幸福感を最後に味わうことが出来て、このプロダクションを見てよかったと思いました。ヨカナーンが現代、日本で言われている草食系男子に見えました。若い男性にも見てもらいたいものです。(60代・女性)
  • 日本人が歌うオペラは今までほとんど聴いていませんでした。がっかりするのが嫌だったからです。でも今日聴いて、自分の偏見だったことを知りました。二期会のみなさんが頑張っておられることを知りました。『サロメ』の後半に引きつけられました。(60代・女性)
  • 目からウロコ! でした。とても自由な気持ちになれた。演出については賛否があってこそ。コンヴィチュニー氏の演出はいつも私の目を開かせてくれます。(50代・女性)
  • 展開がスピーディでエキサイティング、息もつかせぬ舞台でした。演者が皆すばらしく動かれ、又、音楽(オケ)がすばらしかったです!(50代)
  • 演目が見たくて来たので、もっと原作に近い演出でやって欲しかった。歌も音楽も良かっただけに残念だ。(20代・女性)
  • 公演後の演出者のレクチャーがあり、表現内容の意図がよくわかった。次回も公演後の説明を期待したい。(男性)
  • 開演中客席からあまりに酷い舞台へ男性の怒鳴り声がして、私の気持ちを代弁してくれました。むかむかした胸のつかえがスーッと晴れました。彼に感謝。(60代・女性)
  • 演出家が音楽を完璧に理解しており、サロメから「希望」を引き出した手腕はさすが。都響がウィーンやドレスデンの音を出していた。いい指揮者に恵まれたと思う。歌手全体がチームとして機能しており、演出、オーケストラと見事に一体化していた。(40代・男性)
  • 演出が嫌い。騒々しくてゆっくり歌を楽しむことが出来なかった。目を背けたい気がした。ゆっくり「オペラ」を楽しむつもりだったのに、がっかり。(60代・女性)
  • 音楽を感じ、演出の意図を考える、全身全霊で受け止める舞台でした。事前にtwitterで配信された情報もエピソードとして楽しめました。ぜひ続けてください。(年齢・性別不明)
  • 下品な演出が最悪。原作と余りにも異なっていて理解できない点がたくさんありました。(60代)

アンケートにお答えいただいたお客様



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