以前にも少しご紹介しましたが、最近の劇場のバーコーナーの充実には目をみはるものがあります。ホットとアイスのコーヒーに紅茶、ソフトドリンクはオレンジジュースにアップルジュース、烏龍茶、さらに炭酸フリークの方のためにジンジャーエールやコーラをおいているところも。アルコールなら定番のスパークリングワイン、ビール、赤・白のグラスワイン。ワインは演目に合わせてチョイス（例えばスペインを舞台にした『カルメン』ならスペインワイン）、なんていう粋なサービスもあったり。充実したドリンク類に比べると軽食の方は、相変わらずサンドイッチ程度で寂しいですが、新国立劇場ではワインのおつまみになる前菜セットやスイーツもあったりして、この方面では一歩リードしているといえましょう。

　大抵のオペラは終演時間が午後9時を回ります。それから「きちんとしたディナー」をいただこうと思うと、お店が限られるのも事実。ただ昔よりずっと選択肢の幅は広がっています（かつては、オシャレなドレスを着たまま終夜営業のラーメン屋に入るしかなかった、という笑えない経験もしました）。新国立劇場ならお隣のオペラシティにレストランがありますし、あとはホテルのレストランというチョイスも（例　日生劇場→帝国ホテル）。いずれにせよ、オペラの後はやはりオシャレなお店で美味しいものをいただきたいものです。そこで一番困るのが上野にある東京文化会館だったりするのですが（苦笑）、かつて上野に住んでいた経験から言わせていただくと最近の上野は非常に安全でキレイな街になりつつあります。駅ビル内の居酒屋やバーでも良いお店があるので、ぜひ開拓してみてください。（とはいうものの「アフターオペラの素敵な上野情報」をお持ちの方、ご一報をお待ちしております！）